
ドイツ生活の中でドイツが一番輝くのは、やはりクリスマスだと思います。

イエス・キリストが生まれた12月25日の4週間前から、アドベント(降誕節)が始まり、街では小さなお店があちこちに出て、クリスマスマーケットで賑わいはじめ、街全体が温かな雰囲気に包まれた数週間が始まります。

ドイツ人はアドベントが始まるずいぶん前からクリスマスの準備を始めます。
まず最初にクリスマス準備はなんといってもPlätzchen(プレッツヒェン)作り!!
Plätzchenとは小さなクッキーのことを言います。
こちらに来てびっくりしたことは、クリスマスの食べるPlätzchenの種類が多いこと多いこと・・・・そしてドイツ人たち、そのクッキーをクリスマス期間(1月6日までがクリスマス期間です)毎日すこ〜しづつ食べるのです。(注意:クッキー以外にもクリスマスのお菓子はたくさんあり、クリスマスは胃もたれ、そして体重増加期間でもあります(笑))

ではドイツ人が大好きな、ドイツを代表する数種類のクリスマスPlätzchenとそれに関するドイツ語を紹介します。
■三日月形のクッキー:Vanillekipfel(バニッレキプフェル)

Kipfel(キプフェル)とは三日月形をしたクロワッサン風のパンのことを言います。
バニラの香りがするサクサクのクッキーです。
生地の中には、小麦粉のほかにアーモンドパウダー:Maldeln(マンデルン)が入っているクッキーになります。
このバニラの香りがするクッキーはなんという名前ですか?
Wie heißt dieses Plätzchen mit Vanille duft?
(ヴィー ハイストゥ ディーゼス プレツッヒェン ミツト ヴァニッレ ドゥーフトゥ?)
■スパイスの効いた薄い型抜きクッキー:Spekulatius(スペクラティウス)

ベルギーから来たクリスマスクッキー。このクッキーの特徴は、シナモン:Zimt(ツィムト)・ナツメグ:Muskat(ムスカーット)・グローブ:Nelke(ネルケ)・コショウ:Pfeffer(プフェッパー)・カルダモン:Kardamon(カルダモン)・バニラ:Vanille(バニッレ)などのスパイスが入っていて、砂糖の割合が非常に高め。初めて食べたときにはあまりの甘さにびっくりしました。
これは私にとって甘すぎです。
Dieses Plätzchen ist mir zu suß.
(ディーゼ プレツッヒェン イストゥ ミア ツー ズース)
一枚で十分です。
Eins reicht.
(アインツ ライヒトゥ)
■星形クッキー:Zimtsterne(ツィムトシュテールネ)

Zimt(ツィムト)は“シナモン”、
Sterne(シュテルネ)は“星”と言う意味。
このクッキーの生地はアーモンド:Mandeln(マンデルン)と泡立てた卵白:Eiweiße(アイヴァイス)そして、お砂糖:Zuker(ツッカー)とシナモン:Zimt(ツィムト)が入っています。食感はサクサクではなく“しっとり”しています。焼きあがった生地の上にお砂糖やチョコレートなどでコーティングします。
しっとりしていて(柔らかくて)美味しいです。
Das ist weich und sehr lecker!!
(ダス イストゥ ヴァイヒ ウントゥ ゼア レッカー!!)
■ドイツのクリスマスを代表するクッキー:Lebkuchen(レープクーヘン)

ドイツのクリスマスで欠かせないクッキーはなんと言ってもLebkuchen!!

お菓子の名前に・・・Kuchen(クーヘン)とついていますが、クッキーの一つでもあります。食感Zimtsterneと同じくしっとり柔らかい食感です。
Lebkuchenの特徴はオリエンタルな味とスパイスがきいたお菓子です。初めて食べたときはショウガが入っているのかな〜と思ったくらいショウガの味がしますが、ショウガは一切入っていません。
主なスパイスと材料はシナモン:Zimt(ツィムト)、ナツメグ:Muskat(ムスカーット)、アニス:Anis(アニス)、グローブ:Nelke(ネルケ)、コリアンダー:Koriander(コリアンダー)そしてハチミツ:Honig(ホーニヒ)です。ハチミツはLebkuchenには欠かせない材料の一つです。
このようなスパイスは体を温める効果があるため、寒い寒い中世のドイツの冬を乗り切るために、このようなスパイスを混ぜ合わせお菓子にして寒い冬に食べたそうです。美味しくて理にかなったお菓子と言えますね。
スパイスは何が入っていますか?
Welche Gewürze sind drinen?
(ヴェルヒェ ゲブルツェ ジントゥ ドリーネン?)
私のレープクーヘン誰が食べたの!!!
Wer hat mein Lebkuchen gegessen!!
(ヴェア ハット マイン レープクーヘン ゲゲッセン!!)
*wer hat・・・で
『誰が・・・したの?』と言う表現になります。色々な場面で使えますので覚えておくと便利です。
いろいろなLebkuchen



そうそう、ドイツではこのPlätzchenをKeksdose(ケークスドーゼ)と呼ばれている蓋付きの瓶や缶などに入れて、リビングやキッチンのテーブルなどの上に置いておきます。
PlätzchenがこのKeksdoseの中に入ると、子供たちは(パパも!)特に用もないのにキッチンにやってきて、Keksdoseの中身をチェックし、パクッ・・とつまみ食いをするのです。

クリスマス期間中、Plätzchenつくりに Stollen(シュトーレン)作りそしてLebkuchen・・・ドイツの女性たち(男性も!)は大忙しです。
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