ドイツ語で『・・・だと思う』と言う表現はいくつかあります。
finden(フィンデン),denken(デンケン),glauben(グラウベン)はよく使う『・・・だと思う』の表現ですね。
例えば、
■Finden
英語で言うと“find”に当たります。
それはおかしいと思う。
Das finde ich komisch.
(ダス フィンデ イッヒ コミッシュ)
私はそう思う。
Das finde ich so.
(ダス フィンデ イッヒ ゾー)
私はそう思わない。
Das finde ich nicht so.
(ダス フィンデ イッヒ ニヒトゥ ゾー)
私の新しい靴をどう思う?
Wie findest du meine neuen Schuhe?
(ヴィー フィンデストゥ ドゥ マイネ ノイエン シューエ?)
*Findenは『思う』と言う意味のほかに『見つける・発見する』と言う意味もあります。
■denken
英語で言うと“think”にあたります。
意味は『考える・思考する』と言う意味と『思う』という意味があります。
(あなたは)もう家にいるかと思った。
Ich dachte ,du seist schon zu Hause.
(イッヒ ダハテ ドゥ ザイトゥ ショーン ツー ハウゼ)
*dachteはdenkenの直説法過去
*seistは接続法第1。『家にいるかと』の『・・・と』を表現するときは接続法第1が登場する。
この薬はすごく効くと思うよ。
Ich denke,dies Medikament wirke sehr gut.
(イッヒ デンケ、ディーゼ メディカメント ヴィルケ ゼア グット)
*wirkeは接続法第1。『効くと』の『と』が接続法第1になる。
いま直ぐそれを申し込んだ方がいいと思います。
Ich denke,es sei(wäre) besser,dass du sofort es anmeldst.
(イッヒ デンケ、エス ザイ(ヴェーレ) ベッサー、ダス ドゥ ゾフォールトゥ エス アンメルデストゥ)
*seiは接続法第1。この場合は接続法第2のwäreを使っても可能。seiのほうが一般的。『申し込んだ方がいいと』の『と』が接続法第1になる。
■glauben
英語で言うと“believe”
意味は『思う』のほかに『信じる・信仰する・信用する』
私はあなたが家にいると思った。
Ich glaube,dass du zu Hause seist.
(イッヒ グラウベ、 ダス ドゥー ツー ハウゼ ザイストゥ)
彼は旅行中なの?そうだと思うよ。
Ist er verreist? Ich glaube,ja.
(イストゥ エア フェアリーストゥ?イッヒ グラウべ ヤー)
彼は自分は健康だと思っていた。
Er glaubte sich gesund.
(エア グラウプトゥ ジッヒッ ゲズンドゥ)
あなたは今日雨が降ると思うの?
Glaubst du,dass es heute regnet?
(グラウプストゥ ドゥ、ダス エス ホイテ レグネット?)
Glaubenを使った『思う』は、“信憑性が比較的高いとき”や“そう固く信じている的”な感じで使っていることが多いですが,denken,finden と同じ感覚でも使えます。
Finden,denken,glaubenはよく使う表現ですが、そのほかにmeinen(マイネン)を使っても表現ができます。
■meinen
英語だと“mean”にあたります。
『・・・と言う意見である』『意味している』と言う意味が含まれていますが、同時に『・・・だと思う』と言う使い方もできます。
私は彼は家にいると思う
Ich meine,er sei zu Hause.
(イッヒ マイネ エア ザイ ツー ハウゼ)
*seiは接続法第1。『家にいると』の『と』を表現するときに使う。
天気はやがてよくなると思います。
Ich meine,dass das Wetter bald besser werde.
(イッヒ マイネ、ダス ダス ヴェッター バルトゥ ベッサー ヴェルデン)
*werdeが接続法第1
このように『・・・・だと思う』と言う表現はいくつかあります。
ではFinde ・denken ・glaubenそして meinen 同じ文で比べてみてみましょう。
★私は彼が正しいと思う。
Ich finde,er habe Recht.
(イッヒ フィンデ、エア ハーベ レヒトゥ)
Ich denke,er habe Recht.
(イッヒ デンケ、エア ハーベ レヒトゥ)
Ich glaube,er habe Recht.
(イッヒ グラウべ、エア ハーベ レヒトゥ)
Ich meine,er habe Recht.
(イッヒ マイネ、エア ハーベ レヒトゥ)
どれを使っても表現可能です。全く同じ意味になります。
*habeは接続法第1。『正しいと』の『と』が接続法第1になる。
次の例文,
★『あなたはどう思う?』も比較してみましょう。
Was findest du?
(ヴァス フィンデストゥ ドゥ?)
Was denkst du?
(ヴァス デンケストゥ ドゥ?)
Was glaubst du?
(ヴァス グラウプストゥ ドゥ?)
Was meinst du?
(ヴァス マインストゥ ドゥ?)
↑どれも『あなたはどう思う?』と言う意味です。
しかし、Was meinst du? に関しては前後の会話により、『どういう意味?』『どう意味で言っているの?』とも受け取れます。
日本語で『あなたはどう思う?』と『どういう意味?』『どう意味で言っているの?』ではだいぶ意味が違いますが、ドイツ語はどちらもWas meinst du?なのです。
私もこの違いをよく理解してなく、失敗したことがありました。『どう思う?』と私の意見を聞かれているのかと思い、自分の意見をペラペラ話したら、『どう意味で言っているの?』と聞かれていたんですね。本音をペラペラ話てしまい、相手をちょっと不愉快にさせてしまいました。
どっちを言っているのかは、会話をよく聞き、ドイツ語に慣れるしかないのです。。。
ドイツ語の『・・・だと思う』はfinden・ denken ・glauben そしてmeinenを使い表現ができます。
いろいろな表現を試してみてくださいね。
私が飛躍的に上達したドイツ語学習法はこちら
【関連する記事】
- ドイツ語がなかなか上達しないとお悩みのあなたへ
- ドイツ語:ドイツのタブーと常識
- ノイシュバンシュタイン城に行きました ドイツ語で城
- 2019年お願いします!
- ドイツにおける日本人差別はあるか?
- ドイツのクレジットカード事情
- ドイツの治安はいい?
- ドイツ語:『好き』と言う動詞
- ドイツ語:よく試験に出てくる『重要な再帰動詞の熟語』
- ドイツ語で『予約をする』
- ドイツ語:”無駄”と言う表現
- ドイツ語:”ganz”の使い方
- ドイツ語:”聞く”と”聴く”
- 『相談』に関するドイツ語
- ドイツ語:veröffentlichen『発表される』『公開される』
- 王室御用達を意味するドイツ語
- ドイツで働くために必要な2つのこと
- ドイツでドイツ語を学ぶ
- ドイツで駐在員妻が充実した生活を送るためには
- ドイツ的な生き方・考え方
私はドイツ語歴が長いですが、
なかなか上達しません。
ところで、
多分間違いを見つけました。
Was denkest du?
(ヴァス デンケストゥ ドゥ?)
とありますが、
denken の語幹はdenk。
du に対しては、
後ろにstを付けるだけ。
denkst du
となると思いますよ。
eを補う時もありますが、
口調上の理由のある時ですね、
で、今調べてみました。
eを補うのは、
次の3つのケースに分けられます。
(1)finden のように
語幹がdで終わる動詞
(2)arbeiten のように
語幹がtで終わる動詞
(3)begegnen ほか。
語幹が、
[語幹が l, r 以外の子音]
+[m または n ]
で終わる動詞
それらは、出てきた時に
その都度覚えるものですね。
http://www.lang.osaka-u.ac.jp/~tsuda/kouza/kouza03.html
他のパターンの例外もあります。
ご訂正下さい。
ご指摘ありがとうございます。おっしゃる通りdenkst du となります。
至急訂正いたします。またこのようなミス等の間違えを見つけられましたらコメントを頂けるとありがたいです。本当にありがとうございます。
>ctsさん
>
>このページは見ていて面白いです。
>
>私はドイツ語歴が長いですが、
>なかなか上達しません。
>
>ところで、
>多分間違いを見つけました。
>
>Was denkest du?
>(ヴァス デンケストゥ ドゥ?)
>
>とありますが、
>denken の語幹はdenk。
>du に対しては、
>後ろにstを付けるだけ。
>denkst du
>となると思いますよ。
>
>eを補う時もありますが、
>口調上の理由のある時ですね、
>
>で、今調べてみました。
>eを補うのは、
>次の3つのケースに分けられます。
>
>(1)finden のように
>語幹がdで終わる動詞
>(2)arbeiten のように
>語幹がtで終わる動詞
>(3)begegnen ほか。
>
>語幹が、
>[語幹が l, r 以外の子音]
>+[m または n ]
>で終わる動詞
>
>それらは、出てきた時に
>その都度覚えるものですね。
>
>http://www.lang.osaka-u.ac.jp/~tsuda/kouza/kouza03.html
>
>他のパターンの例外もあります。
>
>ご訂正下さい。
>
>
>
>