
ドイツ語の文法、一生懸命勉強しているのに、言いたいのに言えなかった・・・と言う悔しいこと時々ありませんか?
例えば、驚いたときに「びっくりした〜」とか、他人を気遣うときによく使う「大丈夫?」とか、とっさに出てきて欲しい言葉。日本語なら簡単に言えるのにドイツ語になると言えない・・・・と言う悔しいことが私はよくありました。

その一つが「どーしたの?」「何かあった?」と言う表現。
英語だと“What’s the matter?”や“What’s up?”と言いますよね。
さて、ドイツ語ではどのように表現すればいいのでしょうか。
まずは想像できる範囲で考えてみましょう。
「何」が使われるから、Wasは使いそうですね。それから、「あった」と言うドイツ語は“持つ・ある”と言うhabenを使うのか・・・とかいろいろ考えられますね。
いきなりですが、答えから見ていきましょう。
どうしたの?
Was ist los?
(ヴァス イストゥ ロス?)
dennを付けると、とってもネイティブっぽくなり、「いったいどーしたの?」と言う感じになります。
いったいどーしたの?
Was ist denn los?
(ヴァス イストゥ デン ロス?)
*dennは接続的用法と副詞的用法があります。ここでは副詞的用法で「それで・・・」とか「いったい・・・」と言う意味です。このdennを付けると強調した感じになります。
さらにmit dirも付けると・・・・
あなたは・君はいったいどうしたの?
Was ist denn mit dir los?
(ヴァス イストゥ デン ミット ディア ロス?)
と言う感じに単語が増えます。
ここで使われている“los”と言うドイツ語ですが、本来は「取れた・外れた・離れた」という意味です。しかし話法的用法になると「起こった・生じた・始まった」と言う意味が発生してきます。
このlosを使った表現の例を挙げると、
ボタンが取れた
Der knopf ist los.
(デア クノップフ イストゥ ロス)
とか
“風邪が治った”と言いたいときも、このlosを使い表現できます。
ようやく風邪が治った。
Ich bin endlich den Schnupfen los.
(イッヒ ビン エンドリッヒ デン シュヌップフェン ロス)
*注意:denとdennは全く違うもの。読み方はden(デン) 同じくdenn(デン)ですがdennのほうがほんの少し”デ”を長めにいう感じです。
*Los seinで“解放される”と言うドイツ語になります。
ここではいろんなことが起こる。
Hier ist viel los.
(ヒア イストゥ フィーレ ロス)
などなど、「どうしたの?」以外にもlosを使った表現はたくさんあります。
また「何かあった?」と言う表現は
「起こる・生じる・発生する」と言うドイツ語passieren(パシーレン)を使い表現します。
英語で言うと“happen”です。
何かあった?/何か起こったの?
Ist etwas passiert?
(イストゥ エトワス パシールトゥ?)
*etwasは「何か」と言う意味。
注意:過去の表現になるためpassierenではなくてIst+過去分詞のpassiert.
Passierenを過去完了形にするときはhabenではなくて、ist+過去分詞passiertになるため、Ist etwas passiertになる。
困った感じの人に出会ったらぜひ使ってみてください。サラッと言えるとかっこいいー。
大丈夫?何かあった?
Alles in Ordnung?Ist etwas passiert?
(アッレス イン オルドゥヌング?イストゥ エトワス パシィールトゥ?)
Was ist denn los? もIst etwas passiert?も丸暗記して、そのシチュエーションに会ったら無意識に出てくるように何度も練習してくださいね。
スラスラと噛まずに言えたらドイツ語ますます楽しくなりますよ〜
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