ドイツ語の「見る」という動詞は、バリエーションの多い動詞です。
sehen (habe … gesehen)
ansehen (habe … angesehen)
schauen (habe … geschaut)
anschauen (habe … angeschaut)
gucken (habe … geguckt)
…等。
たとえば「私は、テレビで映画を見ました。」と言いたいとき、どの動詞が適切なのでしょう?
通常、sehenは「(単に、短い間)見る」、schauen は「(意識的に、一定の時間)見る」と使い分けられていますが、guckenは日常会話でよく耳にします。
単に偶然「見たよ」と言いたいときは、
"Ich habe einen Film im Fernsehen gesehen."
もともと計画されていて予定通り「見た」場合や「鑑賞した」というニュアンスなら、
"Ich habe mir einen Film im Fernsehen angeschaut/angesehen"
注意しなくてはならないのは、4格の目的語の前に、3格のmir が入ること!
これで「じっくり鑑賞した」感を醸し出すのでしょうね。
さらに、gucken は、sehenの口語形だと辞書にありますから、
"Ich habe einen Film im Fernsehen geguckt."
と話し言葉で答えるのには全く問題ありませんが、真面目に書きたい文章などには、guckenを使わない方が良いということなのでしょう。
余談ですが、gucken の g の発音は、日本語の「グ」よりは「ク」に近い音に聞こえます。
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