例えば友達が、
Gestern habe ich mir ein Buch gekauft. (私は昨日、本を買いました。)
とあなたに話題をふってきたとしましょう。
へ〜ぇ!そうなんだ。で、どんな本なの?
と聞き返したいですよね。
今回はこの「どんな?」というドイツ語の表現をみてみましょう。
基本形は、Was für ein? というもの。
けれども厄介なのは、一見簡単そうに見えるein のところ。
ドイツ語の名詞の性や性質によって変化してくるからなのです。
まず、上の例文では「どんな本?」と聞きたいですから、まずはBuch が何性かを考えます。
私の頭の中では中性名詞は緑色、なのでBuchとくれば緑が思い浮かびます。
「どんな本?」は省略しないでいうと「それはどんな本ですか?」
それ=どんな本 となって、ein は1格名詞の形をとります。
ですからここでは、
Was für ein Buch ?
と尋ねることになるでしょう。
ドイツ人ならば、おそらく既出の単語を繰り返さないので、
Was für eins ?
とein を名詞的用法にするかもしれませんね。
また、日常会話ではWasと für ein が離れることもあります。
例えば、
Was ist das für ein Apparat ? (それはどんな種類の機械ですか?)
Apparat は男性名詞なので、ein です。
Was ist das für eine pflanze ? (それはどんな植物ですか?)
Pflanze は女性名詞なので eine です。
まとめてみましょう。
男性名詞
1格 was für ein
女性名詞
1格 was für eine
中性名詞
1格 was für ein
複数形
1格 was für
複数形はもちろん一つではないのでeinは要りません。
Was für Wein trinken Sie gern ? 🍸(どんなワインをお好みですか?)
「どんなワイン」かと尋ねられたら、普通の答えは赤か白で答えます。
Wein は物質名詞で数えられないので、ein は使われないんですね。
Ich trinke gern Rotwein. (私は赤ワインを好んで飲みます。)
Was für ein 〜という表現はとてもよく使われますので、名詞の性や性質に注意して正確に使えるようになってくださいね。
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