ドイツ語の動詞は文中で、主語の人称によって変化するだけではなく
二つに分離するものがあるというのは有名な話...
文法書には「本来、文末にあった定動詞が前に移動したため」前綴りが文末に取り残されたのだと説明されていることがあるけれども、どうして英語みたいに動詞全体が一緒に移動しなかったんだろうという疑問が残りますよね。
例えば aufstehen
Ich stehe immer um 7 auf.
私はいつも7時に起きる。
文法の説明では本来は
* Ich immer um 7 aufstehe
だったことになります。
そして動詞が移動し、前綴りのauf が取り残されちゃったのだと。
みなさんはこれで納得できるでしょうか?
文というものが前から後ろへ流れていくことを考えると、どうしても私には「前綴りが取り残される」という発想が不自然に思えます。
ところで、分離動詞のうち、分離する前綴りは、独立した単語としても用いられる、つまり分離動詞の前綴りは必ず意味を持っている、という素晴らしい決まりがあります。💡
次の分離動詞を見てみましょう。
anreisen ー abreisen
到着するー 出発する
Sie reist immer mit ihrer Katze nach Berlin ab/an.
彼女はいつも猫とベルリンに旅立つ/到着する。
文を最後まで聞くまで、行くのか来るのか方向性がつかめません。
そこで前綴りが登場し、意味をしっかり方向づけてくれますね❗
前綴りは小さいけれども意味を付け足して補強するとっても大事なパーツだと言えます。
どのような前綴りがあるか列挙しておきましょう。
ab-
an-
auf-
aus-
bei-
da(r)-
ein-
fort-
her-
hin-
los-
mit-
nach-
teil-
vor-
weg-
weiter-
zu-
zurück-
zusammen-
等
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