ドイツにはFastenzeit(ファステンツァイト)と呼ばれる断食期間があるのをご存知ですか?
日本語だと『四旬節』や『受難節』と呼ばれています。
注意:カトリック教会では『四旬節』と呼びますが、プロテスタントの教派によっては『受難節』と呼ばれていたりする。
Fastenzeitと呼ばれている断食期間はなんと46日間もあるのです!このFastenzeitは復活祭(Osternオースタン)前の46日の事を指しています。
毎年2月の半ばくらいになると“Fasching(ファッシング)”と呼ばれるカーニバルがあり、普段厳格なドイツ人たちもこの日だけは大いに盛り上がります。
そして、このFaschingの次の日、灰の水曜日(Aschermittwoch:アッシャーミットボゥッホ)からFastenzeitが始まります。
でもご心配なく!断食といっても、1日1食のみしか食べてはいけないとかではありません。
“過食はしない”“ちょっとお肉を控えめにする”“ビールは我慢する”“贅沢はしない”など、普段している生活を控えめにするということです。
この期間になると、どこのレストランでも、スーパーでもFastenを売りにしたメニューや商品が並びます。
本来Fastenzeitとはこのように、カトリック教会などの宗教行事のことを指していっていますが、ドイツでは“ダイエット中”の事もFastenとかFastenzeitとか言ったりもします。
ですので、パーティーなどで食べすぎてしまった後には、皆さんよく以下のように言います。
今日は断食なの
Heute ist Fastenzeit
(ホイテ イストゥ ファステンツァイト)
断食しないと
Ich muss fasten.
(イッヒ ムス ファステン)
*ここで言っているFastenzeitとは“今日の食事は少なめにしないと・・・”や“カロリーコントロールしないといけないの・・・”と言う意味です。
*fastenは自動詞:断食する
スーパーには同じハムやヨーグルト・チーズなどなど、他のものよりカロリーが少し控えめになった商品や身体にいい食品・商品などを“Fasten”と言うネーミングをつけ売られていたりもし、健康を意識している方やダイエット中の方をターゲットにしたものも多くあります。
このFastenzeit(四旬節)は復活祭とともに終わるのですが、我慢に我慢をしてきた46日間は復活祭とともに終わり、彼らはまたドカ食いをしてしまうのです。(ようはリバウンド???)
せっかくの断食期間もFasching(カーニバル)とOstern(復活祭)、お祭りとお祭りの間にあるので、ダイエット効果はあまり期待できなそうですが、“普段の生活の有難さ”“物に満たされている有難さ”と言うのを実感できる46日間のようです。
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